Vuittonメンテナンス

新しいヴィトン使う前にちょっと待った!!メンテ・バッグ編

2002/02/14


ヴィトンのバッグ類はぬめ革を多用しています,ぬめ革とは皮を鞣す際にタンニンを使用します。

よって表面に塗装等もなく天然の素材のままです素材のままの革ですのでヴィトンは凄く良い皮を使用しています。

その凄く良い革は雨や汗に弱く直ぐに吸い込みシミの原因と成ってしまいます。

また新品の時は白く年代とともに(日光や空気等でタンニンが酸化され着色される・焼ける)焼けてきて飴色の良い色合いに変わります,しかしその前に雨や手の汗,油,汚れ等によりシミが入るとどうしようも有りません。

それと荒業で直射日光で焼く人がいますがこれは止めたほうがいいです,どうしてもって方は日陰でも充分に紫外線は来ていますのでそこで焼いて下さい,モノグラム生地は熱に弱いです,伸びたりまた革等と縫い合わせている部分が違う素材で膨張係数の違いから歪,反り等が発生する場合もあるし,ぬめ革自体,乾燥し過ぎで割れ,光と影の部分で焼け具合いが変わりシミの原因に成ったりもします。

人間と同じですね,激焼きすると火脹れになったり革が汚く剥げたり・・・地道に年数かけてやきましょうね,これって,ぬめ革の醍醐味ではないでしょうか。

そこで使う前に行うおまじないがあります。

(但し下記手入れを行って弊害があっても私は一切関知しません,あくまでも個人の責任で行って下さい)




手入れ


最低まずはメルトニアンシュークリーム(アニリン専用)右図を買ってください,800円です。

それを下図の用に指先(指に着いている汚れや油を先に落としていてください)に着けぬめ革に軽く薄く満遍なく摺込んで下さい。

後は乾かし柔らかい布で磨き取って下さい,これを2度ほど行うと完璧です。
以後,水や汗等をはじきシミに成り難くなります,月一ほど行うと良いでしょう。

あるプロの方はぬめ皮には防水スプレー(下部参照,ウォーリーソフト・ナッパ)が一番と言われていました,見えにくい所で一度試してから行うと良いでしょう。(でもちょっと物寂しい気がしますので私なりの方法でやっています)

また革は生きていますので適当な水分,油が必要です。

このクリームから補給してあげないと乾燥しすぎてヒビ割れ等の原因となります。(乾燥している下駄箱に手入れしない靴を2年入れて履くと靴が破れてしまいました,某国産一流メーカーです,これ以後国産の革靴は買いませんITLY製かUSのREGALだけです)





バッグのふちのパイピングは塗りにくいので指でざっと塗ってあとはホワイトブラシ(豚毛)で伸ばすと良いです。(パイピングのふちの白いのがクリームです)
























英国王室御用達MELTONIAN


とりあえずこれでバッグ類は全てOKです。



最終的に年月と共にこんな風に飴色にシミも無く落ち着きます,良い色合いですね。






































防水効果を増すためにはやはりソフトナッパですね,ぬめ革から25cmくらい離して表面が図のように濡れるくらいスプレーして下さい,一時色が濃くなりますが乾くと元に戻ります。

30分くらいすると乾きますので2度ほど上塗りすると完璧です。
(2度目以降はさほど浸透しなくなります)
完全に乾いて柔らかい綺麗な布で磨いて完成です。












小物類にも使用しています,おかげで長持ちします。

また皮ジャン等に使っても良いですね,カビが生えにくく成りました。


前ページに戻る



汚れたぬめ革究極Vuitton洗濯編


本物/偽物コーナー